ベニヒカゲ&クモマベニヒカゲ奮闘記
高ボッチ高原のヒメヒカゲ
蝶撮影を続けていると、ヒメヒカゲのように簡単には出会えない種類がたくさんおります。
その中で高山蝶に分類される”ベニヒカゲ&クモマベニヒカゲ”に出会うまでは大変長い時間がかかりましたΣ(・□・)
初めに図鑑で調べると、
(出典:フィールドガイド 日本のチョウ p275より)
どうやら長野県に集中しているようだ!
ということで、まずは八ヶ岳系の入笠山を探索。
入笠山は高山で花畑があり、確かに美しいチョウたちがたくさんいます。
ただヒョウモンチョウ類やタテハ類が多く、肝心のベニヒカゲ&クモマベニヒカゲの姿は見えず。
これが2018年夏。
そこで2019年には場所を変えて、青森県や新潟県、長野県も上高地や乗鞍高原など様々な場所へ、環境と時期を変えてチョウ探しを始めました。
(実は車の免許がなかったので、駆け足で免許を取って車を購入したのも2019年でした(笑))
今までに全く行ったことのない土地、見たことない蝶たちが次々と姿を現してくれました。
そうしてるうちに、
「そうかそうか、チョウの生息場所は思ったよりもピンポイントで時期も2週間くらいなのか!」
と気づきました(←ここまですごい時間がかかった!)。
そして待望の瞬間はついに訪れました。
8月に中旬、”池の平湿原にて”
2年越しにようやくベニヒカゲに出会えました!
あんなに苦労したのに、池の平湿原の8月17日、ベニヒカゲが至る所大量に!(笑)
そう、ベニヒカゲは少々遅めの発生で、場所さえ間違えなければ確実に会えるのです!
”クモマベニヒカゲ”も一緒に見れるのかな?と期待したのですが、一切姿は見つかりませんでした。
これが2019年の夏。
月日は流れ、2020年へ。
8月の上旬で長野県が発生場所であることは間違えないのですが、そのさきに進めず。
そんなとき、長野県松本市の安房峠11号カーブでオオゴマシジミを撮影していたときのこと。
蝶の達人たちがたくさんいる中で、オオゴマシジミの撮影を手伝ってくれたおじさんと話す機会がありました( ´∀` )
おじ:「そろそろムモンアカと”クモマ”の時期だけどもう撮影したのかい?」
バタ:「おじさん、”クモマ”撮ったことあるんですか?」
おじ:「ああ、もう十年くらい前だけど、○○って場所でな」
・・・・(会話)・・・・
おじさんと話しているうちに、クモマベニヒカゲはどうやら、
標高が相当高い場所で特定の場所にしかいない
ということにようやく気付きました。
そこで色々と調べた結果、千畳敷カール、ここが最初の撮影には最適だと判断して、いざ、出陣!
ガスってるやないかーい!
標高が2000mクラスになると、こういうこともしばしばありますね。。。
この日は諦め、次週にいざ出陣!!
ガスってないとここまで違います( ´∀` )!
登山者が山頂を目指す一方、バタフライヤーは下りの道へ。
(いないかな~)
(いないかな~)
「おっ!!」
眼の視界にわずかに映ったクモマっぽい姿!
待てーーーーー!と走り出したいところですが、抜き足差し足。。
泥棒のように?
下に行った!
さらに下ります。
これが”クモマ”の飛行ルート!
面白いくらい同じルート!
そしてついに!
3年間の集大成!!
とまって、シャッターを切るとすぐ飛んでいっちゃう!
シャッターチャンスはわずか2秒くらい!(笑)
3年間の重みが詰まった写真となりました( ´∀` )
2018年の入笠山から始まり、いくつものトライ&エラーを積み重ねによって、ついにたどり着きました( ´∀` )
気づけば、たくさんの場所にいき、たくさんの失敗と知恵を得て、たくさんの方々やチョウたちに出会うこともできました。
信じられないくらい得たものがたくさん!
そしてこの3年間で特に身についたのは、諦めずにやり抜く力かもしれません( ´∀` )
一度立てた目標は、最後までやり抜きます(╹◡╹)
さて、今年はどんな出会いと困難が待ちうけているのでしょうか。
またひとつ成長していきたいところです( ´∀` )
ではまた!