高山蝶に魅せられて
蝶の中には標高が高いところにしか生息しない種が存在します。
いわゆる”高山蝶”。
コヒオドシも高山蝶一種。
2020年8月2日安房峠11号カーブにて
2019年8月10日上高地川沿いの林道にて
コヒオドシを見つけた11号カーブ付近。
コヒオドシは1500m帯で発生した後、徐々に標高を上げながら暑さを凌ぐため2500m級の山へ移動します。
移動しているタイミングで天候が晴れれば出会えますが、曇りで気温が下がってしまうと一切姿を見ることができません。
習性や天気を”読む”、これが高山蝶撮影の醍醐味であり難しさでもあります('◇')ゞ
長野県東御市から湯ノ丸高原にいき、ロープウエイを登るとつつじ平というところがあります。その付近には白く輝くミヤマシロチョウが7月の一時に舞っております( ´∀` )
2020年7月19日つつじ平にて ミヤマシロチョウ
高山蝶のいるところは景色が美しく、一度で二度も三度も楽しめます( ´∀` )
ミヤマシロチョウと時を同じくして、
2020年7月19日 池の平湿原
池の平湿原の奥の一角に、朝8時ごろからぞろぞろとチョウ好きたちが集まります( ´∀` )
狙いはピンクの縁取りがキュートなミヤマモンキチョウ。
2020年7月19日池の平湿原 ミヤマモンキチョウ
もちろん高山蝶。
ミヤマモンキチョウは午前中に特に活発。かつ日差しが出た瞬間しか以外は草むらに隠れてしまうため、チョウ好きたちは雲が晴れた瞬間に一斉にカメラのシャッターを切り始めます。
一年に一回のわずかな時間にすべてをかけてシャッターをきり、
「今年もいい写真がとれたな」
「1000枚もとっちゃったよ」
「また来年会いましょう」
なんていいながら去っていきます( ´∀` )
短いわずかな時間だからこそ味わえない感動や興奮。
時には悔しさも。
高山蝶の撮影はだからやめらない(笑)
千畳敷カールは一度目はガスってしまい、出会えなったチョウも、二度目は晴天!
いわゆるクモマベニヒカゲ。
2020年8月14日千畳敷カール剣ヶ池から下った一角にて。
日本列島が昔陸続きだったころにやってきたのが、クモマベニヒカゲ。
地球が氷河期からあけ、気温の低いアルプスの高地に生き残ったのが、今のクモマベニヒカゲと言われています( ´∀` )
高山蝶の歴史というのは、とても奥が深い。
2019年8月17日 池の平湿原にて ベニヒカゲ
クモマベニヒカゲと瓜二つのベニヒカゲ。2週間前後、クモマベニヒカゲと発生時期がずれます。
それにしても似てますね~
違い、わかりますか?
とてもとても奥が深い高山蝶撮影。
高山蝶は本州にはまだ数種類おり、北海道にも特産種が存在しております。
来年の高山蝶の季節が待ち遠しくなってきました( ´∀` )
ではまた!