butterflyer’s blog

エンジニアの蝶々日記。

高山蝶に魅せられて

蝶の中には標高が高いところにしか生息しない種が存在します。

いわゆる”高山蝶”。

コヒオドシも高山蝶一種。

f:id:butterflyer:20201216233157j:plain2020年8月2日安房峠11号カーブにて

f:id:butterflyer:20201216234543j:plain2019年8月10日上高地川沿いの林道にて

f:id:butterflyer:20201217001745p:plainコヒオドシを見つけた11号カーブ付近。

コヒオドシは1500m帯で発生した後、徐々に標高を上げながら暑さを凌ぐため2500m級の山へ移動します。

移動しているタイミングで天候が晴れれば出会えますが、曇りで気温が下がってしまうと一切姿を見ることができません。

習性や天気を”読む”、これが高山蝶撮影の醍醐味であり難しさでもあります('◇')ゞ

 

f:id:butterflyer:20201217002212j:plain長野県東御市から湯ノ丸高原にいき、ロープウエイを登るとつつじ平というところがあります。その付近には白く輝くミヤマシロチョウが7月の一時に舞っております( ´∀` )

f:id:butterflyer:20201216233307j:plainf:id:butterflyer:20201216233345j:plain2020年7月19日つつじ平にて ミヤマシロチョウ

高山蝶のいるところは景色が美しく、一度で二度も三度も楽しめます( ´∀` )

ミヤマシロチョウと時を同じくして、

f:id:butterflyer:20201217002436p:plain2020年7月19日 池の平湿原

池の平湿原の奥の一角に、朝8時ごろからぞろぞろとチョウ好きたちが集まります( ´∀` )

狙いはピンクの縁取りがキュートなミヤマモンキチョウ

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f:id:butterflyer:20201216233500j:plain2020年7月19日池の平湿原 ミヤマモンキチョウ

もちろん高山蝶。

ミヤマモンキチョウは午前中に特に活発。かつ日差しが出た瞬間しか以外は草むらに隠れてしまうため、チョウ好きたちは雲が晴れた瞬間に一斉にカメラのシャッターを切り始めます。

一年に一回のわずかな時間にすべてをかけてシャッターをきり、

「今年もいい写真がとれたな」

「1000枚もとっちゃったよ」

「また来年会いましょう」

なんていいながら去っていきます( ´∀` )

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f:id:butterflyer:20201217003818j:plainf:id:butterflyer:20201217003812j:plain短いわずかな時間だからこそ味わえない感動や興奮。

時には悔しさも。

高山蝶の撮影はだからやめらない(笑)

 

千畳敷カールは一度目はガスってしまい、出会えなったチョウも、二度目は晴天!

f:id:butterflyer:20201217004307j:plainいわゆるクモマベニヒカゲ。
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f:id:butterflyer:20201216233709j:plain2020年8月14日千畳敷カール剣ヶ池から下った一角にて。

日本列島が昔陸続きだったころにやってきたのが、クモマベニヒカゲ。

地球が氷河期からあけ、気温の低いアルプスの高地に生き残ったのが、今のクモマベニヒカゲと言われています( ´∀` )

高山蝶の歴史というのは、とても奥が深い。

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f:id:butterflyer:20201216233815j:plain2019年8月17日 池の平湿原にて ベニヒカゲ

クモマベニヒカゲと瓜二つのベニヒカゲ。2週間前後、クモマベニヒカゲと発生時期がずれます。

それにしても似てますね~

違い、わかりますか?

 

とてもとても奥が深い高山蝶撮影。

高山蝶は本州にはまだ数種類おり、北海道にも特産種が存在しております。

来年の高山蝶の季節が待ち遠しくなってきました( ´∀` )

 

ではまた!