butterflyer’s blog

エンジニアの蝶々日記。

初恋 開けゴマ 青いヒメさん 

 彼には好きな子がいるらしい。こっそり彼女を目で追ってしまう。


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初恋かもしれない

ありのままをみせよう

開けゴマ

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2018年8月17日 戦場ヶ原 ヒメシジミ

 

 

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2019年7月20日 岩木山

 

今夜の主役はシジミチョウ科のヒメシジミ(準絶滅危惧種)。

裏側はオレンジのラインとゴマのような点。表側は裏とは一転、青色で美しい模様。2cmばかしの小さな青いヒメさんです。

 

しかしヒメさんの本当の姿は実は魔将のチョウかもしれません。

というのは、シジミチョウ科のチョウの幼虫は蜜腺と呼ばれる蜜を分泌する部分を体にもち、その蜜をアリに吸わせ、アリを身の回りに随伴させます。アリは蜜を受け取るかわりに、蝶の天敵である寄生虫ハチ・ハエ類からチョウの幼虫を守ります。

一見GIVE&TAKEの関係。ところが近年の研究で、幼虫の出す蜜には一種の薬物成分が含まれて、アリの移動性が低下し攻撃性が増すように作用し、アリを強制的に留まらせチョウの都合のよいように行動を操っている可能性があるとのこと。

 

信じるか信じないかは。。。

 

ちなみに

このヒメさん、実は結構珍しく九州でほぼ絶滅していて、本州でも長野や山形や青森などの背狭い地域に生息しています。

意外と見つけるのは難しいかもしれません。

 

では今夜はこのあたりで。

 

参考文献:美しい日本の蝶図鑑, 矢後勝也 工藤誠也, ナツメ社

フィールドガイド 日本のチョウ、誠文堂新光社