butterflyer’s blog

エンジニアの蝶々日記。

チョウの翅を開いた写真の撮り方

f:id:butterflyer:20201013202345j:plain チョウの写真を撮っていると、やはり翅を開く瞬間を撮りたくなってきます( ´∀` )

バタフライヤー流ではありますが、ちょっとだけコツ?を紹介したいと思います。

吸蜜の瞬間を狙う!

最もメジャーな方法はやはり、チョウが花で吸蜜する瞬間です。

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花を訪れたあと数秒くらい待っていると

f:id:butterflyer:20201012231205j:plain翅を開きます( ´∀` )

開くまでの間はじっとしているか、気配を消して近づくこともポイントです。

チョウはちょっとした音や動きに敏感に反応するので焦らずに!

特に1~1.5m以内に入りると、すぐに気づかれ飛び去ってしまいます。

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コヒョウモンモドキは5分くらいじっとしていると、

f:id:butterflyer:20201012233127j:plain花をくるくる回ってようやく開きました( ´∀` )

 

身近にいるツバメシジミですが、意外とすばしっこい!

f:id:butterflyer:20201012233534j:plainものすごーくそーっとそーっと近づき、ツバメシジミの警戒がとけるまでまち、

f:id:butterflyer:20201012233756j:plainようやく開きました( ´∀` )

追いかけるよりも案外じっとしている方がチョウも落ち着き、開翅してくれます。

日光浴の瞬間を狙う!

すべての種類ではありませんが、チョウは体温を上げるために、日差しが出たときに翅を広げて日光浴を行います。

朝方のゴマシジミは石のようにじっとしています。

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9時くらいから気温が上がると徐々に開きそうなモーション。

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9時半ごろに完全に開きます!

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ギフチョウなんかも9時ごろに日光浴で翅を開きます。

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秋のチョウではムラサキシジミやムラサキツバメなんかも日光浴で代表的。

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ちなみに気温が上がりすぎると、チョウたちは自然に体温が上がるせいか、日光浴をしなくなります。

また種類によっては飛び回ってとまらなくなるチョウもおります。

 

なので日光浴を狙うのであれば

晴れもしくは晴れ時々曇りの日の

気温の低い午前中(8時から10時)

がおすすめ

です。

 

占有行動を狙う!

ちょっとだけ専門的な話になりますが、チョウによって縄張り(=テリトリー)をはる行動をとります。

特にミドリシジミ系は顕著に占有行動をします。

こちらはアイノミドリシジミ

f:id:butterflyer:20201013001637j:plainここが俺の縄張りだぞっ!!と主張します。

この瞬間もシャッターチャンス!!

豆知識ですがアイノミドリシジミは8時から9時ごろが、占有行動のゴールデンタイム。

 

こちらはハヤシミドリシジミの占有行動。

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ハヤシミドリシジミは、夕方が占有行動時間。

ちなみに占有行動をするチョウに一度逃げられても実は数分して同じ場所に戻ってきたりします。

あきらめずに待つのもポイントです。

飛んでいる瞬間を狙う!

最後は上級者テクニック!一眼レフカメラが必須となりますΣ(・□・)

実はチョウには、翅を開いてくれない種が結構います!

身近にいるモンキチョウなんて、花にとまっても一切翅は開いてくれません。

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日光浴も占有行動もしないとなると、最後は飛ぶ瞬間。

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ただしこれには、ある程度明るい状態(晴れの日)で、カメラのシャッターを早くきる必要があります。

僕の場合は

シャッター速度1/1000~1/2000 秒( 絞りF8.0、ISO感度800)

としております。

 

ヒメシロチョウはとまってしまうと途端に翅を閉じます。

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そこで、飛び立つ瞬間に備え、シャッター速度を1/1000に設定し、

f:id:butterflyer:20201013003835j:plain少しぶれはありますが、なんとか撮れました。

ちなみに飛んでいる瞬間は躍動感があり、写真の幅が広がります( ´∀` )f:id:butterflyer:20201013004426j:plainf:id:butterflyer:20201013004303j:plain

さてさて、おおよそ翅を開く写真の撮り方は紹介できたかと思います。

 

まとめると吸蜜、日光浴、占有行動、飛翔のときが翅を開く瞬間となります。

 

皆様もぜひ、試してみてくれると、うれしく思います( ´∀` )

ではでは。