諏訪市のムモンアカシジミetc
2020年8月8日、午前中に松本市奈川でゴマシジミを撮影した後、前日に空振りだった諏訪市へ車を走らせました。狙いはムモンアカシジミという7月中旬から8月に発生するチョウです。
前日は15時すぎに姿を見れなかったので、この日は少し早めに14時入り(あとで知ったのですが、ムモンアカシジミは12~15時が飛び回る時間帯。通常アカシジミ系は夕方に活動する黄昏飛翔性なのですが..)
ムモンアカシジミの発生場所の情報は、諏訪市の畑と林が交わるブナ科の木のあるところです。発生地区のGoogle Mapの衛星写真から、ポイントを2か所に絞り、歩き回っていると!
ついに!この木の上空でオレンジに光る姿が目に入った!
葉の上にムモンアカシジミを発見( ´∀` )
オレンジ色が美しいぜ!(10円玉くらいの大きさです)
足元にも飛来!
前日の諏訪市も奈川でも空振りだったムモンアカシジミをようやく写真におさめることができました( ´∀` )
そのほか、長野遠征時に撮影したチョウたちを上げました。
松本市のサカハチョウ. 逆さまの白いハの字が美しいですね( ´∀` )
松本市のキバネセセリ。こいつも神奈川では見ないチョウ。
千畳敷カールの”ベニヒカゲ”。”クモマベニヒカゲ”と似ていますが、別種!クモマベニヒカゲは臆病?とすると、ベニヒカゲは人懐っこい( ´∀` ) 足や服にとまります(笑)
本栖湖のイチモンジチョウ。こちらはとてもきれいに撮れました( ´∀` )
お盆中、
新たに撮影できた種は10種。
総歩行距離は65km。
総走行距離は1800km(北海道から山口県ぐらい)。
よく撮りよく歩きよく車を走らせたお盆休みとなりました( ´∀` )
では、また!
リベンジ!千畳敷カールのクモマベニヒカゲ
前回、長野県駒ケ根市の千畳敷カールに行った際、運悪くガスってしまい一切目的のチョウに出会うことができませんでした(´;ω;`)
今回(2020年8月14日)は心の中にてるてる坊主を何十個もつくり、晴れを祈って千畳敷カールへ!!
ロープウェイに乗る前に幸先よく、ツマジロウラジャノメが窓に!Σ(・□・)
このチョウは崖に生息する希少種!
さて、ロープウェイで山へ上がり、待っていたのは...
晴天と千畳敷カールの圧巻の美しさ!!
この景色を見た方々みな、「きれいだ」と口にする。
一生のうちにこれだけ美しい景色をあと何回みれるだろうか、という感傷に2分くらい浸り、すぐさま目的を思い出す!
登山の方はロープウェイを降り、左手の登山道へ。
そしてバタフライヤーは単身右手にある細い道を下っていく!
目的の剣ヶ池に到着。
この辺にいるという前情報をもとに探すこと10分。
むっ!あれか!高速で飛び去るクモマベニヒカゲらしきチョウを目撃!
されど、このチョウ、まったく花にとまらない!この辺りは観光客の方が結構いるので、もしかすると別の場所が良いかもとさらに5分ほど下る。
景色は最高。きれいな花と水が流れ、人通りも全くないこの場所。
この場所で腰を据えることに。数匹のクモマベニヒカゲが舞っているぞ!
そしてよく観察していると、クモマベニヒカゲは一定の道(蝶道)を通って訪花していた!
(下の赤い道が蝶道のよう)
5~15分に一回の周期で花を訪れるので、待ち伏せると!
ようやく10メートル先の花にて、クモマベニヒカゲをとらえた!
だが、近づいて撮ると予想外な出来事!
なんとクモマベニヒカゲ、シャッター音に反応して、飛んでいってしまう!!
加えて難しいことに5m以上近づくと人影や音に反応して飛んでいってしまう。
さらに晴天だと花にとまる時間はわずか数秒!
なので、クモマベニヒカゲをうまく撮るには、数秒の間に気づかれずに近づき、ピントを合わて撮るしかない!
この茂みで日差しを避けながら9時半から15時まで粘りながら、なんとか写真におさめることができたました( ´∀` )
以下、ざっと写真をのせました^_^
オレンジとジャノメ模様に白い筋の入った美しいチョウでございます( ´∀` )
長時間の撮影でなかなか体にこたえましたが、この美しい模様のチョウを撮っているときは疲れは吹き飛びます( ´∀` )
氷河時代に大陸と陸続きだった日本へと渡ってきたクモマベニヒカゲ。もともと寒冷地にいたため、日本では本州の標高1800m以上もしくは北海道の800m以上の高山帯でごく一部の地域にしか生息しないクモマベニヒカゲ。
200万年以上の間、世代を繰り返してこの地に生き残ったと考えると少し感慨深いですな( ´∀` )
またいつか撮りにいきたい( ´∀` )
そのときは山登りもしてみたいです。
では、明日から仕事、頑張ります!
奈川のゴマシジミ
2020年8月8日、松本市奈川の古宿というところへゴマシジミ(絶滅危惧Ⅱ類)を撮影しに行きました( ´∀` )
地図上には詳しい場所が載っていないので、古宿地区を散策すること30分。ゴマシジミの特別保護区になっているエリアを発見!
すでにカメラを持っている方がおり、その辺りを散策していると!
初見のゴマシジミ!意外と大きい、メスは500円玉くらいある!
翅の黒丸模様がゴマのようですね( ´∀` )
そしてゴマシジミの撮影の醍醐味は翅を開く瞬間を撮ること!
これが条件が揃わないと難しい。
晴天の日は気温が上がりすぎて開かず、今度は雨や曇りで気温が下がりすぎるとまた開かなくなる。
ちょうど良いのは曇り時々晴れくらいの午前中のわずかな時間。
おっと開きそうになるが中々開ききらないこともまま。
3時間ほど待つとようやく
お開きに!( ´∀` )
メスは黒色型があります( ´∀` )
オスがメスに飛んでいく瞬間にもチャンスがあります。
中々ダイナミックに開いて、青い!ゴマ模様も可愛らしい!
初見&初めてのゴマシジミ撮影にしては、上出来。
天候も晴れ時々くもりでちょうど良かった( ´∀` )
奈川の古宿ではほかにも
スジグロチャバネセセリ(準絶滅危惧種)
なかなか見ることのないキマダラモドキ(準絶滅危惧種)
模様が古代遺跡のよう(笑)
トラフシジミも飛んできました( ´∀` )
もう一種ムモンアカシジミも期待したのですが、これはまだ発生しておらず(いつもなら発生しているという。豪雨で流された?!)。
奈川では、ゴマシジミ、キマダラモドキ、スジグロチャバネセセリの3種も初撮影に成功し、とてもとても満足の日となった( ´∀` )
花とチョウの天国:霧ヶ峰高原をぶらっと
先日8月10日、長野県諏訪市の霧ヶ峰高原を訪れました( ´∀` )
霧ヶ峰高原は高山植物の宝庫。その花の周りではチョウたちが飛び回っております( ´∀` )
標高が高く気温は25℃くらい!
湿原は歩きやすくなっているため、とても気持ちよく散策できます( ´∀` )
右を見れば花
左を見ても花
足元にはチョウ
ヒメシジミが舞っております。
ツバメシジミも紛れていました( ´∀` )
木の近くには
木陰にアサギマダラ
まもなく季節が終わるジョウザンミドリシジミもおりました( ´∀` )
まわっていくとちょっとずつ色が変わり
エメラルドグリーンからマリンブルーに( ´∀` )
ヘリグロチャバネセセリもおります。
ここでは多いコヒョウモンモドキ
少し歩くと
ミドリヒョウモンが日光浴中。
こちらはミドリヒョウモンのメス
よく見ると違うメスグロヒョウモン
メスグロヒョウモンは名の通りメスが真っ黒!
ギンボシヒョウモンもおります。
20年ぶりに訪れた霧ヶ峰高原は相変わらずきれいで、チョウたちの賑やかな場所でした( ´∀` )
来年もまた来たいね。
ではまた次回!
裏高尾散策
昨日、長野遠征から実家の方に戻りました( ´∀` )(写真編集中)
本日2020年8月12日は、家から車で少し行った裏高尾へ。
裏高尾町の自然あふれる様子は素晴らしい!
さあ、今日もチョウを探すぞー!と足を踏み出してすぐ、あれは?!
ようやく会えました、スミナガシです!裏翅の模様はかっこいい!!
開け~
開け~
開け~
と念じると
お開きに!素晴らしくきれいだ!!
開くとなんとも複雑な模様のスミナガシ。(墨を水に流すし、墨がくねくねと広がり複雑な模様を作る平安時代の宮廷遊び「墨流し」に由来してスミナガシと命名されたという。なんともおしゃれで風流!)
少し歩くとイチモンジチョウに出会う。
もうちょっと回ってさと心の中でいうと
そうそう。
あとちょっと回ってさ
意外といけるね(笑) 美しい!
俺もとれとアカボシゴマダラがすぐ足元に!(笑)(1998年に観測されてから本州ではよく見るようになったアカボシゴマダラ。実は沖縄以外は外来種。)
さて、林道へ入り、散策。この一帯の林道は樹木たちが日差しを遮ってくれるため、気温は28℃程度。涼しくて気持ちの良い散策( ´∀` )
歩いているとミヤマカラスアゲハが飛んでいるのですが、中々とまらず撮影できず。
50分ほど歩くと、ついに撮影できました!
黒いチョウの中で最も美麗種のミヤマカラスアゲハ( ´∀` )
裏翅は地味だが、中の模様は緑と青に輝きを放ちます!
(北海道のミヤマカラスアゲハはさらに美しいという。いつか撮りたい!)
撮ろう撮ろうと思っていたスミナガシとミヤマカラスアゲハをようやく撮ることができ、大満足( ´∀` )
手軽に行けに楽しめる裏高尾。次は春先かな( ´∀` )
ではまた!次回は長野遠征のチョウたちを紹介します!
乗鞍高原の散策日記
2020年8月1日、高ボッチ高原で撮影を終え、その後乗鞍高原へと向かいました!
高ボッチ高原ではヒメヒカゲ以外にアサギマダラや
ジャノメチョウに出会えました( ´∀` )
場所を移し乗鞍高原へ( ´∀` )」
様々なチョウたちに出会えました( ´∀` )
クジャクチョウ!いつもはっとする美しさ。
コムラサキ。青紫色が美しい!
スジボソヤマキチョウは高山にいるチョウ。中は黄色できれい。
ハヤシミドリシジミ。最盛期はすぎましたがマリンブルーの鮮やかさは健在( ´∀` )
コヒョウモン。
こっちはさらに珍しい、コヒョウモンのモドキでコヒョウモンモドキ!新鮮で美しい!!!!
キバネセセリ。ぼてっとでかい!
アカセセリ。実は絶滅危惧Ⅱ類で珍しい!
オオミスジ。とにかくでかい!!そして、高所好きなのですが、たまたま足元に降りてきてくれました( ´∀` )
ミドリヒョウモン。川辺に花と、美しい構図かな( ´∀` )
これまた珍しい!!!初見、ウラギンスジヒョウモンで準絶滅危惧種。
多種多様なチョウたちが生息しており、なんだかチョウの日本一旅行をしているようでした( ´∀` )
乗鞍高原、ぜひおすすめの場所です( ´艸`)
さて、明日から10連休。GoToにちょっと乗っかり、再び長野へと赴こうかな。
では、また!
松本市のオオゴマシジミ
2020年8月2日に松本市へオオゴマシジミという準絶滅危惧種のチョウを撮影に行きました!
オオゴマシジミはゴマ模様の斑点が可愛らしいとても希少なチョウで、チョウの愛好家にとても人気のチョウです( ´∀` )
AM8:00ごろ、オオゴマシジミのスポットにつくとすでに車が何台もとまっており、おじさんが網を構えて待ち構えておりました(採集の方がたくさんいるところなのですね)。
「オオゴマシジミ来ましたか」と聞くと
「今日はまだ見てないね。」
どうやら梅雨の影響で発生が今年は一週遅れていそうで、この日はまだ姿を見ていないという。
このおじさんは仲間内で来たらしく、愛知、岐阜、岡山、大阪などの同級生や蝶友?に連絡して今日きたという。
岡山のおじさんはとても親切でこのあたりとこのあたりがスポットで、蝶道になっているんだよと親切に教えてくれた( ´∀` )
愛知のおじさんとはチョウの話でとても盛り上がり、西表島の話をすると
「リュウキュウウラボシ撮った?」と聞かれ
「大富林道で撮りました!」
「そうか!林道の奥の方にしかいないんだよな!」
「そうなんです!小さすぎてハエかと最初思いました!」
「あのちらちら光る姿が独特だよね」
他にもツマジロウラジャノメという崖に生息する難撮影種の話になり、写真をみせると
「これは見事!綺麗なメスじゃーん。」
和歌山からきたおじさんも興味津々に
「どこにいたの?!!!」ときかれ、
「乗鞍高原のOOです!」と情報交換( ´∀` )
そんな話をしていると愛知のおじさんが突然
「きた!」
といい、一瞬でオオゴマシジミを見つけ、さっと採集されておりました!
すごい、神業か!早くて飛んでいる姿を見れなかった!
なんとしてもオオゴマシジミをカメラにおさめたかったので、おじさんに
「オオゴマシジミを一枚でいいから撮りたいっす!」
と相談し、待つこと1時間半......
「兄ちゃんきたぞ!」
なぬ!見慣れぬ飛び方のチョウが目に入る!あれか!
この崖の中腹の花にとまったよう!
若干大変でしたが、この草むらを登り、下からおじさんに指示してもらい、
「もうちょっと右だよー」
そしてついに発見した!人生初のオオゴマシジミと撮影!
これがオオゴマシジミか!黒のゴマ模様が美しい!
崖をくだり、
「おじさん、撮れました!ありがとうございます!」
「よかったな!これでまた一つ世界が広がったな!」
と感動を共有( ´∀` )
そしてこの日は数は少なかったですが他のポイントでも数頭撮影でき、
黒いゴマの点が可愛らしい!
ちょっとぶれましたが、中は青く光ります( ´∀` )
奥がメス、手前がオス。メスの方がひとまわり大きい!
そしてなんと交尾のシーンまで撮ることができました!
皆様、チョウの交尾や産卵のシーンは見たことありますでしょうか?
実はこうしたシーンは狙っても中々出会うことはできず、とてつもなく貴重な場面。
おじさんたちに見せると
「生まれて初めてオオゴマの交尾シーンをみた!これはすごい!」
「オオゴマ自体レアでさらにレアなシーン。レア中のレアや!」
「兄ちゃん、初めてで撮ったのか!もってるな~」
などなど、チョウ歴60年くらい?のおじさんたちも大絶賛( ´∀` )
ビギナーズラックのバタフライヤー。
うむ、とてもとてもいい日になった!
おじさんたちに
「本当にありがとうございました!」
とお礼を言い、この日はこれにて撮影終了。
またいつかおじさんたちに会える気がするな( ´∀` )
オオゴマシジミの開翅の写真は来年の楽しみ。
それではまた!