八重山のマイホーム
チョウチョウってなんで翅広げているんだろう?
ときたま疑問に思ったりします(えっ思わないって?!)。特に花以外にとまって翅を広げているときです。
この写真のヤエヤマイチモンジは、実は縄張りを張っており、
ここは俺ん家だぜ
と主張しています。
種類によっては、同種が来ると襲い掛かるように追いかけまわして、追い出そうとすることもあります。
このヤエヤマイチモンジは写真をとっていることに気づいて、飛び去ってしまったのですが、1時間くらいするとまた元の場所に戻ってきます。
ちなみに次の日も全く同じ場所にいました(笑)
吸水するときは、ちょっとだけ翅をはばたかせていました。
このヤエヤマイチモンジはマイホーム見つけたかな?
(写真・解説)
2019年6月28日、7月1日 石垣島 バンナ公園、登山道付近の川
ヤエヤマイチモンジ
★★
一文字という名前の由来の通り、翅の中央部に白いライン状の模様をもつ、八重山諸島のチョウ。この白い模様は♂だけで、♀は全く異なった模様の翅をもちます。♂は特に自分の縄張りを張ります(占有行動)。興味深いのは、一度驚いて飛び去っても、また同じ場所に舞い戻ってきて、次の日のまた次の日も同じ場所にいます。ここがマイホームと言いたげなヤエヤマイチモンジです。
Hey!! ジョーザン
今年の夏、初めて青森で緑色のチョウ(ミドリシジミ系)の撮影に挑みました。
前情報によると、朝方の時間帯に岩木山や白神山地付近にいるとのこと。
並々ならぬ気合をもって、車を走らせました。
※安全運転です。
しばらく走り、岩木山にさしかかると...
※安全運転です。。
1時間ほど走らせること....
あ、あれは??!!!
NOOO----------!!!
※本日も安全運転で参りました。
ようやくついた、白神山地。
時刻はAM7:45。(出発はAM5:00)
しばらく車であたりを見回っていると...
ようやく見つけました!!!ジョウザンミドリシジミです。光の当たり方で見え方が変わりますが、なんと美しいのでしょう!!!
この日はジョウザン君をひたすらに観察し、写真を撮りました。
カメラをとめるな!
なかなかハードな冒険でした。
涙の数だけ強くなれる。。
来年またカムバック、し・ら・か・み。
待ってろよ、ジョウザン。
(写真・解説)
ジョウザンミドリシジミ
★★★
緑色やエメラルド色に見える翅がとてつもなく美しいチョウ。♂を観察していると、活動する時間はAM7:30~8:30で朝方の限定的な時間にしか飛ばないようです。また、花に訪れることは見られず、コナラやミズナラの木の葉の上で、ひたすら♀を待っているようです。また、他の♂を見つけると、追いかけまわして追い出そうとします。青森県の白神山地では、ある区域に大発生していました。
夏の紅葉
全国で続々とカエデやモミジが色づき、紅葉の季節になってきました。写真のチョウは夏の草地を彩る鮮やかなチョウでアカシジミと言います。 こちらも紅葉に負けず劣らず美しい色あいでチョウによる夏の紅葉と言っていいでしょう(僕が勝手に呼んでいます笑)
アカシジミはキュートな姿とは裏腹に、とてつもなく頑固です。
なぜなら、
葉にとまるときは絶対に翅を開きません!!!
絶対に。
試しに息をふーっとかけてみたり、指でそっとつんつんしてみたのですが、微動だにしません。
その理由は!!!
わかりません( ´∀` )
(←わからんのかーーーい。なんのための前振りやねん!)
外敵から身を隠すためなのかはたまたエネルギー消費を抑えるためか、きっと何か理由があるはずですが...
まだまだチョウの謎は多い...
(写真・解説)
2019年6月16日 埼玉県 国営武蔵丘陵公園
アカシジミ
★★
翅を広げると少々赤みを帯びていて、裏側はオレンジ色・黄金色に見える大変美しいチョウ。全国各地の落葉広葉樹林に生息しており都市公園でも見ることができます。この写真も埼玉県の公園で撮影したものです。身近でみることができるチョウですが、活動時間が14時過ぎから夕方ごろのため、なかなか人目に付きにくい。また、活動していないときは、眠ったように葉っぱにくっつき、翅を閉じてじーっとしているようです。
ベニさん~身近にいる可憐なチョウ~
ベニシジミは身近にいるとても美しいチョウです。よく見るとオレンジ色と灰色と白色のコントラストがとても可憐であります。
道端の草地や公園や人家などあらゆる場所に生息地を持ちます。体は指の先ほどしかないため、ひょっとすると皆さんは見逃してしまうかもしれません。ただ、オレンジ色の翅で小さいチョウと言えば、ベニシジミなので、よく見れば身近にいるかもしれません!!
それにしても、きれいですなあ。。。
ずっと見ていられます。。
(写真・解説)
2019年10月19日 神奈川県 宮ヶ瀬ダム
2018年9月22日 長野県 入笠山 富士見パノラマリゾート
★
オレンジ色の羽模様がとても美しく、身近で見かける可憐なチョウ。春先に発生し、その後、晩秋まで見ることができます。道端、草地、草原、農地、公園、人家など様々な場所に生息しています。ぱっとみてオレンジ色で体が小さければあればベニシジミの可能性が高いです。春型と夏型があり、特に夏型は黒色化する個体もあります。
苗場スカイウォーク
昨日、紅葉を見に、新潟県南魚沼にある苗場ドラゴンドラに行ってきました。
全長5.5km、25分間におよぶゴンドラで、あたかも空中散歩してるようにとても美しい紅葉を見ることができます。
あいにく曇り空でしたが、色とりどりの紅葉を見ることができ、大変満足な1日となりました。
苗場ドラゴンドラの後、八海山ロープウェイにもいき、こちらも山頂は見ごろを迎えておりました。
新潟と言えば、日本三大薬湯の松之山温泉(←バドミントンの知り合いに教えてもらいました)。
独特の香りのする薬湯は体の芯から温まり、疲れた体も癒されました。
それにしても、魚沼のコシヒカリはなんておいしいのだろう!!!!
あまりにもおいしいので、ごはんを3杯半食べてしまいました!!!
なんて日だ。
目を凝らしても
早朝に青森駅のホテルから車を走らせること2時間。
岩木山付近の車道を走っていると何やら黒い物体を発見。。
人かなって思っていると、車で近づくと
ツキノワグマやんけ!!!
ついに出会ってしまった...
頼むから一期一会であってくれ。
そこからさらに車で1時間ほどいき、白神山地の車道で出会ったこれまた奇跡の出会い。
キュートだな。
前回紹介したチョウと並べると
似ています。。
それにしても似ています。
始めの写真のチョウはウスイロオナガシジミ、二枚目がオナガシジミ。名前も姿もほとんど一緒です。オナガシジミの方が若干黒斑点が大きいのです。
実際に2匹のチョウを目を凝らしてみても、判別することはとても難しい!!僕も実は図鑑と写真を見ながらではないと判別できません。。
ですが、とっておきの判別方法があります。
(いや、早朝にチョウを探さないっしょ!!←というツッコミはおいといて)
この写真も朝たまたま7時ごろに歩いているときに、とることができました。
青森で早朝から奇跡の出会いをした話でした。
(写真・解説)
2019年7月21日 青森県 白神山地付近の車道 AM7:17
★★★
絶滅危惧Ⅰ類(九州)
オナガシジミとよく似た翅をもち、小指の先ほどしかないキュートなチョウ。東北地方の内陸部や中国山地のごく限られたエリアにしか生息しない大変希少なチョウでもあります。実際のウスイロオナガシジミは写真で見てみないとわからないくらい、オナガシジミに似ていて、ぱっとみて判別することが難しいです。ただし、最も大きな違いは活動時間で、ウスイロオナガシジミは早朝に活動し、オナガシジミは夕方ごろ活動します。
目を凝らせば
青森の岩木山付近の林道を歩いていたときのこと。
じーーーーーーーっと目を凝らすと、頭上5m先の葉っぱの上に何やら怪しい物体を発見。
小さい!!!!
何か所か青森県内を回っているうちにようやくアップの姿をとらえました。
こやつなかなかに見つけるのが難しい。
なぜなら、日中は活動しないのです!!
じーーーーーーーっとしてます。
そして、
16時半から夕方ごろに飛び始めるのです。
皆様は、チョウは昼間に活動するかと思われているかもしれません。
ですが、実は早朝や夕方しか活動しない、はたまた8~10時しか花にとまらないなど、チョウによって活動する時間帯は異なるのです。
そういった目線でチョウを見てみるのもまた、面白いかもしれません。
(写真・解説)
★★★
指先ほどの大きさのとても可愛らしいチョウ。日中はじっと葉っぱの上にとまっているため、見つけることが難しい。♂は16時半から夕方ころに活発に飛び始めるそうです。西日本には珍しいチョウで東日本の内陸部に主に生息します。花を吸うことはまれだそうで、アブラムシの分泌物を吸うことで知られています。