蝶々の空似
この夏、長野県の乗鞍高原にて人生初のコヒョウモンモドキを撮影しました。
4cmくらいの小さな体で、ヒョウ柄の模様が特徴的な可愛らしいチョウチョウです。
初めて出会うチョウチョウでしたので、子どものようにとてもはしゃいでしまいました。バタフライヤーの目にはそれはそれは光輝いて見えました!!
(コヒョウモンモドキは絶滅危惧種で大変珍しい蝶です)
コヒョウモンモドキですが、実はコヒョウモンのモドキです。
コヒョウモン
ヒョウ柄がなんとなく似ている気がします。
裏側もなんとなく似ています。
コヒョウモンの裏
コヒョウモンモドキの裏
この模様が似ているコヒョウモンモドキですが、実はコヒョウモンと分類が違い.....
ご興味のある方は下記に!!
~分類の話~
さて、これらのチョウたちの中で分類が一つだけ違うチョウがいます。
それはどれでしょう??
答えは.....
コヒョウモンです!!
わかるかい!!!
というブーイングがありつつも、解説します。
コヒョウモンは
ドクチョウ亜科
に分類されます。
日本に生息するドクチョウ亜科はヒョウ柄模様をもつチョウでかつ食餌植物を主にスミレとしています。
その他のチョウは
タテハチョウ亜科
に分類されます。
あれ、コヒョウモンモドキはヒョウ柄だけどドクチョウ亜科では??
と思われた方、
ありがとうございます。
コヒョウモンモドキはスミレ類ではなく、クガイソウなどが食餌植物となります。模様は似ているんですが、生息する場所や食べ物、飛び方も異なります。
コヒョウモンモドキはコヒョウモンと似ているのですが、完全に他人の空似なのです。
以上、ちょっとマニアックな話でした。
(写真・解説)
2019年8月9日 長野県乗鞍高原
コヒョウモンモドキ
★★★★
絶滅危惧Ⅱ類
長野県周辺の一部の地域にしか存在しない大変希少なチョウ。翅の表側の模様がヒョウ柄であるが、コヒョウモンとは分類が異なるため、コヒョウモン”モドキ”という名がついている。翅の裏側もヒョウ柄のような特殊な模様となっている。コヒョウモンよりも小型で、俊敏に飛翔する。初めて出会ったチョウであったので、「飛び方と色合いがいつものチョウと違うぞ!!なんだこれは!!」と我ながら興奮しました。
★は珍しさの度合いを表現しました。
★→誰でも見かけるチョウ.
★★→田舎に行けばすぐ見ることができるチョウ.
★★★→場所と天候次第で遭遇できるチョウ.
★★★★→絶滅危惧種など見つけるのが難しいチョウ.
★★★★★→絶滅危惧種で最も難易度の高いチョウ.