温暖化とともに
写真のチョウはツマグロヒョウモンといい、ヒョウ柄の模様がきれいで、メスは翅の先端が黒紫色と白色に色づいています。
一番最初の写真は東京都調布市の神代植物公園で撮影したときのものです。
東京にもいるし、意外と身近なチョウなのか
と思うかもしれません。
が、調布市でツマグロヒョウモンをよく見かけるようになったのは、僕が高校生のときでおよそ12年前くらいです。
はて、なぜツマグロヒョウモンがここに?!
答えはひとつに
地球温暖化の影響と考えられています。
ツマグロヒョウモンはもともと南方系のチョウで、暖かいところを好みます(五枚目の写真は石垣島のツマグロヒョウモン)。冬場に気温が低い関東地方では、そもそも生息できなかったのです。ところが温暖化の影響で越冬固体が増えたため、関東地方でも見れるようになったようです。
残暑が続き、今年も暑いですね。
もしかするとツマグロヒョウモンがみなさまのところにも訪れるかもしれません。
(写真と解説)
2018年9月23日 長野県 入笠山
2019年6月29日 石垣島
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南方系のヒョウモンチョウ類。翅がヒョウ柄の模様で、メスは先端が黒紫と白の模様で特に美しく思います。明るい草地や平地を好んで、都市部でもよく見かけるチョウチョウです。もともと東海や近畿地方が生息の北限でしたが、2000年代に入ってからも東京付近でみられるようになったようです。この原因は温暖化の影響であると考えられています。